衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常開示

2019年11月23日    土曜日     第1 回の開示 合計2053回の開示

『楞厳経』第五巻 二十五聖円通の法門・烏芻瑟摩

原文:烏芻瑟摩は如来の御前に於いて、合掌し仏の双足を頂礼し、仏に白して言う。我が常に先ず憶う、久遠劫の昔、性多く貪欲に耽りしを。仏の出世したまいしこと有り、名を空王と曰う。多く淫する人は猛火聚を成すと説きたまい、我に遍く百骸四肢を観じ、諸の冷煖の気を教え、神光内に凝りて、多く淫心を化して智慧火と成すことを得しむ。是より諸仏皆我を呼びて火頭と名づく。我は火光三昧の力の故を以て、阿羅漢を成ず。心に大願を発し、諸仏の成道するに、我は力士と為り、親しく魔怨を伏す。仏の円通を問うに、我は諦観を以て、身心の暖触に無礙流通し、諸漏既に銷え、大宝焰を生じ、無上覚に登る。斯れ第一と為す。

釈:烏芻瑟摩が仏前に至り、合掌して仏足を礼拝し、仏に申し上げた。私は常に久遠劫以前の自らを回想する。当時心性は貪欲に支配されていた。空王仏という仏が世に出て、「淫欲に溺れる者は猛火の集まる所に生ず」と説かれ、禅定の中で全身の骨や四肢の冷温を遍く観察するよう指導された。この観行により禅定が生じ、心神が凝集して淫欲心が消滅し、智慧の火が生じた。これにより諸仏は私を火頭と呼ぶ。私は火光三昧の力によって阿羅漢となった。諸仏が成道される時は必ず金剛力士として魔怨を降伏させんと誓願を発した。仏が円通を問われたので、身心の暖触を深く観じ、一切の煩悩が尽きて大いなる智慧の炎を生じ、無上の覚りに至った。これが私の第一円通法門である。

禅定と三昧がなぜ貪欲煩悩を降伏断除できるのか。禅定は身心を変化させ清浄殊勝な楽触を生じ、特に初禅と三禅の境地は人間の淫欲の楽を超越する。より優れた禅定の楽を得れば、粗陋な淫欲を自然に厭離する。三昧を得れば身心の楽は更に清浄となり、淫欲心は智慧の火へと転換される。故に禅定は煩悩を降伏させ、三昧は煩悩を断除する。解脱を求めるなら両者不可欠である。

——生如法師の開示
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