従って、一切の法の変化は、必ず外相分が先に変化し、その変化した外相分が浮塵根を通じて浄色根に伝達され、内相分が形成されます。しかしながら、私の手は外相分の書物に触れることができず、どうして外相分の書物を先に変化させ、それによって内相分の書物の変化を引き起こすことができるのでしょうか。また例えて言えば、六識が人を殺す業を造作する場合、六識は人の内相分にしか接触できず、外相分に接触することはできません。それでは、六識はどのようにして人の外相分をも滅ぼすのでしょうか。しかも、人の外相分が先に滅び壊れ、その後で人の内相分が続いて滅びまたは壊れるのです。内相分は外相分に由来し、外相分に依って顕現するため、外相分が先に変化し、それに続いて内相分が変化するのは必然です。ここに秘められた大いなる奥義は縁ある人が細心に参究すべきものであり、これ以上ここで筆を重ねることは控えます。
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