衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2020年10月01日    木曜日     第1 回の開示 合計2665回の開示

雑阿含経(二八七)之六

(六)原文:今、私はこのようにして古の仙人の道を得た。古の仙人の径、古の仙人の跡、古の仙人の去りし処に、私は従って行くことを得た。これを八聖道という。正見・正思惟・正語・正業・正命・正精進・正念・正定である。私はこの道によって、老病死を見、老病死の集まり、老病死の滅び、老病死の滅びに至る道跡を見た。生・有・取・愛・受・触・六入処・名色・識・行の集まりと滅び、それらの滅びに至る道跡を見た。

釈:仏は言われた。今の私もこのように古の仙人が修行した道を見出し、その足跡に従い、古の仙人の至った境地に至った。この道こそ八正道、すなわち正見・正思惟・正語・正業・正命・正精進・正念・正定である。私はこの八正道に従い、老病死の苦を見極め、その生起を断ち、滅尽を証し、老病死の苦を滅ぼす道を修めた。生の苦を見てその因を断ち、有の苦を見てその因を断ち、取の苦を見てその因を断ち、愛の苦を見てその因を断ち、受の苦を見てその因を断ち、触の苦を見てその因を断ち、六入処の苦を見てその因を断ち、名色の苦を見てその因を断ち、識行の苦を見てその因を断ち、意行の苦を見てその因を断った。

原文:私はこの法を自ら知り自ら覚り、等正覚を成じた。比丘・比丘尼・優婆塞・優婆夷、その他外道の沙門・婆羅門、在家・出家の四衆のために法を説き、彼らが法を聞いて正しく信楽し、法の善を知り、梵行を増広させ、多くの利益を得られるよう開示顕発した。仏がこの経を説き終わると、諸比丘は仏の説かれたことを聞き、歓喜して奉行した。

釈:私は十二因縁の法門について独自に覚りを開き、他に依ることなく無上正等正覚を成就した。成仏後、比丘・比丘尼・優婆塞・優婆夷、その他外道の修行者や在家出家の四衆弟子たちがこの法を聞き、解脱の法門に信楽し、無明を滅する正道に向かい、この法門の善果を証知し、梵行を増し、広く利益を得られるよう、古の仙人の修証の道を明らかに示したのである。仏がこの経を説き終わられると、比丘たちは仏の教えを聞き、大いに歓喜し、その教えを奉じ行った。

——生如法師の開示
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