書籍
作品
いかにして身見我見を断除するか。いかにして煩悩を降伏させるか。いかにして解脱を得るか。その成功の道はこの経典にあり、本書の核心的内容は四念処の修習、すなわち「身不浄観」「受苦観」「心無常観」「法無我観」を通じて初果から四果を証得し、清浄涅槃に入り解脱を得ることを明示する。修習の過程において、ひたすら四念処の観行に心を集中させ、時を経て功を積めば必ず我見を断除し解脱果を証得できる。これによって三縛結および一切の煩悩を断除し、無量劫より我々を縛り続けた生死の結縛を解き放ち、永遠に三悪道に堕ちることなく、六道輪廻の苦しみからも解脱するのである。 本書は深く細やかな解説を施し、広く仏道修行者が実修観行によって我見を断ずるための指導書として十分に活用できる。これに依って修行を進めれば禅定は次第に深まり、観行の功夫も深まって智慧が微細に研ぎ澄まされ、止観双運を達成すれば証果はもはや難事ではなくなるのである。