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禅定は仏法修証の鍵となる要素であり、仏陀が強調された重要な三つの無漏学の一つで、解脱の智慧を得るための鍵である。戒によって定が生じ、定によって慧が生ずる。定がなければ慧もない。したがって解脱を得るためには、定を修めることが不可欠な必要条件である。現在、多くの修行者の障壁は禅定にあり、禅定が修められず心が散乱して清浄でないため、煩悩を降伏できず、観行によって仏法を思惟する際に力及ばず、実証することができない。 本書では様々な実践可能な修定法を紹介している。動と静を組み合わせ、非常に実用的で具体的かつ柔軟な方法であり、これに依って修行すれば迅速に禅定を発起できる。書中では禅定発起に影響する要因とその対治法、ならびに禅定中に生じる障害への対応法について解説している。 後半では特に禅定中の参話頭における具体的で効果的な方法と注意事項、禅宗悟道の正しい知見、真の悟りと誤った悟りを区別する方法を重点的に述べている。さらにいくつかの実修観行の体得事例を掲載し、学人が参考にできるようにし、自らの修証の質を絶えず高め、確実に仏法を実証して真実の智慧を得られるように導いている。